home > 作家 > 点と線模様製作所 > 布もの
home > カテゴリ > 文具 > ブックカバー・しおり
home > 素材 > 布製品3(ファッション雑貨) > 点と線模様製作所
刺繍ブックカバー (cat・グレー)
商品コード:83405-12

商品仕様: タテ約16×ヨコ約24cm(文庫本サイズ) 綿100% 生産地・刺繍/神奈川県, 縫製/北海道+大阪府
商品説明: 「点と線模様製作所」岡理恵子さんの模様作り

点と線模様製作所を主宰する岡理恵子さんは、北海道を拠点に自然の風景や身近な動植物を題材とした模様作りをしています。北の地の圧倒的な四季の表情と向かい合い、ひたすら描きためた原画を「ひとつずつ整理しながら」模様にまとめていくのだそうです。『情景』を『模様』に置き換えていく仕事は、モチーフをイラストや絵として単体で描くこととは少し違って、それが使われる空間全体の中でどのように映るのかを意識しながら構図を考える作業だと言います。
模様の原画は必ず手で描いたり、紙を切り貼りして作られます。
「使う画材の質感を指先に感じ取りながら描くと、模様もそれによって変化しながら出来上がっていくのがわかります。」
模様は生地の中で、同じパターンが必ず何度も繰り返されていくわけですが、そのことを『送り』と言います。線を引くのも、送りを付けるのも、できるだけパソコンなどの機械に頼らず、自分の手で行うことを大事にしています。
「ここが模様作りのいちばんおもしろいところだし、手で作るからこそ生まれるパターンの味わいが、きっとあるはず。」と思うからです。
それは、身の回りから見つけ出した感動が、繰り返されるパターンの中で色褪せるのではなく、何度も巡り来るパターンによって増幅されていくことにもつながっている気がします。
学生時代に大きな影響を受けたウィリアム・モリス(※注1)が残した「暮らしの中でわたしたちの手に触れるものこそ美しく」という教えを忘れないように、「北国に暮らす者だからこそ発信できる模様の仕事を続けていきたい。」と力強く話す岡さんの姿をなんだか眩しく感じました。
写真の刺繍生地は、「猫をモチーフにするのは初めて」と言いながら描き下ろしてくれた模様です。手描きのスケッチの陰影が損なわれないように、一針一針をランダムな方向に刺しながらゆっくりと時間をかけて出来上がるもの。機械刺繍とはいえ、職人さんの高い技術と豊かな感性が伴わなければできない、まさにテキスタイルデザイナーとしての岡さんと二人三脚で生まれた作品です。

(※注1)ウィリアム・モリス
十九世紀にイギリスを中心に活躍したデザイナー、詩人、マルクス主義者。「モダンデザインの父」と呼ばれ、数多くの美しいインテリア製品や装丁を残し、モリスの思想と実践が込められたアーツアンドクラフツ運動は各国にも影響を与えた。

小売価格: ¥3,520
在庫状況: 在庫あり
買い物かごに入れる


岡 理恵子
1981年 北海道生まれ。
2003年 北海道東海大学 芸術工学部卒業。ウィリアム・モリスの「柳の枝」を研究し、その後オリジナルの「北国の暮らしのための壁紙模様」を作る。
2008年 「点と線模様製作所」の活動をスタート。北海道札幌市を拠点に、自身の生活の中にある情景を題材にしたテキスタイルを、各地の個展・クラフト展等にて発表。
2014年 札幌市に実店舗をオープン。
2017年 著作『ten to senの模様作り』の改訂本を出版。