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yacmii 刺繍ブローチ(覗く猫 A)
商品コード:97302-01

商品仕様: タテ約2×ヨコ約3.8cm 25番刺繍糸, 京都絹糸, 牛革 生産地・静岡県
商品説明: yacmiiさんの刺繍

美術大学では彫刻を専攻していたyacmiiこと中島ミユキさん。
進路や製作に行き詰まって悩んでいた時に、尊敬していた教授からいただいた言葉が、ずっと忘れられないでいると言います。
「何をやってもいいけどな、彫刻家の作る作品を作り続けるんだぞ。」
石・木・粘土・樹脂・鉄・絵の具と、手当たりしだいに挑戦して辿り着いたのが刺繍で、当時は刺繍を学ぶ教室があるなんて思いもしなかったから、
すべてが試行錯誤の独学だったそうです。
硬くて針を何本も折ってしまうほど色を重ねるその作品は、ルーペで覗き込んでもどうやって縫っているのか見当がつかないほど緻密で、小さなブローチひとつ作るのに、朝から晩までを何日も繰り返して縫い上げる刺繍です。
「彫刻家の作る刺繍って何?」と問い続けながら日々縫い続けることは、どんなに過酷で孤独なことだろうと、つい心配してしまいますが、当の本人は意外なほど平気な様子です。
「毎日縫い続けることが、毎日進化しているような気がして、楽しくて仕方ありません!」
そしていつも、「今日作る作品よりも明日作る作品が好きになる。」と言い放つのです。
「青を青ではない色で表現しよう。線を面で表してみよう。そこに命をふき込むように、一針一針を大切に縫おう。」
ひたすら手を動かし続けながら、溢れる思いが頭の中を駆け巡ります。
刺繍糸は縫い重ねられながら、動物の輝く瞳や、生き生きと流れる毛並みに生まれ変わっていきます。
その刺繍糸の根元にあるはずの深く重い世界が、さらなる糸に包み込まれて、やがて消え隠れ、ようやく刺繍の完成です。
yacmiiさんの持ち前の明るさと前向きさのなせる技というべきでしょう。
その刺繍を手にしたときに、きっと誰もが感じる愛おしさは、幾層にも縫い重なるそれぞれの時間が蘇るからではないでしょうか?
小売価格: ¥22,000
在庫状況: 在庫なし
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yacmii/中島ミユキ
静岡県在住。
多摩美術大学大学院彫刻科卒業。
手刺繍アーティスト。