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カタ カタ 印判手なます皿(ぶらさがり)
商品コード:94724-03

※この商品の印刷手法である印判手の銅版転写法は、呉須(ゴス)と呼ばれる顔料で和紙に印刷した転写紙から、絵柄を素焼き生地に移し取るものです。
銅版転写による印判手の皿には、手作業から生まれる絵柄のカスレや切れ・にじみ・色抜け・色ムラといった多くの欠点が見られます。お皿一枚一枚に個体差はありますが、なにかしらのこうした要素は必ず含んでいるとお考えください。
そういう意味で印判手皿は、完璧な仕上がりをお好みのお客様に向くものではありません。
しかしながら、ある種特定のお好みを持つお客様にとっては、その欠点さえもが愛おしく、魅力に思えてしまうような、唯一無二なうつわとも言えるものなのです。
商品仕様: 直径約15×高さ約4.4cm 磁器
商品説明: カタカタさんと作る「印判手」の皿

松永武さんと高井知恵さんご夫婦による型染めユニット「kata kata(カタカタ)」さんが生み出す染め布は、伝統の技法を守りながらも、そのデザインスタイルにおいて、独自の世界観にあふれています。
布を広げた時に、ものがたりを想像できるような、会話が生まれるデザインを心がけているとおっしゃられるとおり、模様のそれぞれにストーリーが感じられるのです。
夫婦ユニットでのもの作りの場合、役割分担というか、個々が得意分野を担当するということが多いように思いますが、カタカタさんの場合は違っていて、双方それぞれが自分でデザインをして、染めの仕事は二人がペアで協力し合うというかたちです。二人のデザインだからこそのバリエーションの広がりを持たせつつ、絶妙のバランスで1ユニットの統一感を保っているところが、カタカタさんの大きな魅力だと思います。

さて、今回は、そのカタカタさんに「印判手」の皿のデザインをお願いしたのです。
「印判手」というのは、「型紙摺り(ステンシルの技法)」や「銅版転写」など印刷による絵付けのことで、専門の絵付け職人を持たずとも、手工業的大量生産を可能とし、明治時代以降に急速に発達した技術です。
これによって、絵付け磁器のうつわが日本全国に流通し、庶民の食生活スタイルが大きな変貌を遂げることになりました。
印刷による絵付けと言っても、当時のこの手法には、絵柄にカスレやにじみ・色抜け・色ムラなど多くの欠点が生じやすく、近年では限られた数件でしか行なわれない技術となってしまいました。
しかしながら、うつわ好きの中には、その欠点こそが味わいとも言え、それが魅力と考える人々もいて、もちろん倉敷意匠もその人々と同類なのですが、均一な仕上がりに統一することができなくても、やっぱりこの技法でうつわを作りたいと思いました。
不揃いで素朴な味わいは当時のままで、でも絵柄はもっと現代的で、どこの国の模様とも決められないような印判手の皿というのが理想でした。
印判手法の一つである型紙摺りは、言ってみれば一種の型染めですから、カタカタさんとなら、素敵な皿が作れそうと考えたのです。

そして出来上がったのは、銅版転写手法の印判手皿です。想像通りに、楽しくて物語にあふれた皿がたくさん生まれました。食卓を囲むたびに会話を引き出してくれるうつわとして、日々活躍してくれるのではないでしょうか。
小売価格: ¥1,320
在庫状況: 在庫あり
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1.にじみ
転写紙から吸収された顔料が生地の中にひろがることで、
にじみやボケが起こります。
2.切れ
転写紙のつなぎ目の位置ずれによって起こります。
また、転写紙のシワによって同じような状態になる場合もあります。
3.色抜け 
素焼き生地の上に濡らした和紙の転写紙を置くことで、
生地が水分とともに、転写紙に印刷されていた顔料を吸収し、絵柄が転写されます。
生地と転写紙の密着が弱く、うまく転写されなかった部分に色抜けがおこります。
4.色ムラ
多くは転写紙の折れシワによって生じます。

毎日の使い勝手を考えた3サイズ。
小皿は、お醤油皿としても取り皿としても。なます皿はしっかりと深さがあって出番が多そう。
七寸皿も深めのリムなしだから、見た目よりたっぷり入ります。汁のある煮物にもパスタやカレーにも。

古い時代の雰囲気をも感じさせる高台(こうだい)裏。
釉薬の掻き落とし部分に錆色を塗り、中央に「katakata+classiky」のゴム印押し。

松永 武 
1980年熊本県生まれ。茨城育ち。
高井 知絵 
1982年静岡県生まれ。
2004年 共にオランダ ロッテルダム芸術アカデミー短期留学。
型染めユニット「kata kata(カタカタ)」として活動スタート。
2005年 共に東京造形大学テキスタイル科卒業。