アケモドロ ろうけつ染手拭(生き物) SOLD OUT
商品コード:26410-05

手ぬぐいの両側に、それぞれ異なる染め柄が入っています。
商品仕様: 約34×110cm 綿100%(総理) 日本製
商品説明: アケモドロさんのこと

「アケモドロ」とは、夜明けとともに空が日に染まり始めたその瞬間の、美しくも荘厳な様子をさす沖縄の古語なのだそうです。染色作家のアケモドロさんは、沖縄での芸大生時代、「紅型(びんがた=沖縄を代表する伝統的な染色技法。『紅』は色全般を指し、『型』は様々な模様を指していると言われる。)」を知りました。以来、ことあるごとに沖縄へ通いながら、現在は郷里の姫路市にて創作活動を続けていらっしゃいます。とにかく、そのときときの気持ちの向きようにできるだけ逆らわないように、モノを生み出すことによる罪悪感や引っ掛かりを感じない作り方でありたいと思っているのだそうで、型染めの技法を中心にしつつも、作品は常に変化を現しているように見えます。なつかしさとモダンが入り交じったアケモドロさんの染色作品を一目見れば、おそらく誰もが現実の喧噪を忘れ去ってしまえるような、穏やかな気持ちになるのではないでしょうか?それは、そのモチーフの選び方や、ひとつひとつ丁寧に彩色される繊細な色調によるものかとも思います。しかし、アケモドロさんの作品を気になってしょうがないと思い始めたのは、描かれたモノそのものが宿命的に持つはかなさのようなものを見事に捉えていると感じたからかもしれません。
モノを上手に写しとるという意味での描画力ではなく、今にもはらはらと薄れ、消えゆくかもしれない不安と、かろうじてながら今に存在していることの美しさとの両方を描き出しているような。それが、染色というひとつの創作手法と共鳴しているような。アケモドロさんが気に入って大切にしているという一冊の本を見せていただきました。ろうけつ染めの装丁が美しい幸田文さんのご本。「型のシャープさを十分に感じさせながら、染料のじわっとした味わいが出てるところがいいでしょう?」
今回倉敷意匠では、ふだんのアケモドロさんでは行なわないろうけつ染めの手法を使って、手ぬぐいを作らさせていただくことになりました。いままでのアケモドロさんとは、また違った一面を見せてもらえる仕事となったのではないでしょうか。
小売価格: ¥2,200
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※手染めは、季節による温度や湿度の変化、その日の調子などで微妙な仕上がりの差が出てしまいます。
ろうけつ染めの特質としても、ある程度の色ムラ・にじみが生じます。特に「縞と格子・黄」につきましては、赤っぽい色ムラが強く出ることがありますので、あらかじめのご了承をお願いいたします。

アケモドロ 柴田葉子
1980年 兵庫県生まれ。
沖縄で、染色の基礎を学ぶ。
京都の恵文社一乗寺店にて、
手染めの手ぬぐいや風呂敷、
その他布小物を取り扱い中。